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■泉 殿 宮
神 楽 獅 子
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国立民族学博物館で公演を行いました。詳細はこちら
第56代清和天皇貞観(じょうがん)11年(西暦869年)当地久しく旱魃(かんばつ)、草木は色を変じ、大河の流れも通わず、天下疫病流行し、諸民悉(ことごと)く枯渇(こかつ)に苦しむ。播磨(姫路)の広峯神社より王城鎮護(おうじょうちんご)の守り神として[祇園八坂神社]の御祭神として迎えられる「建速須佐之男大神」(たけはや すさのお の おおかみ)]の御神輿が、しばらく当宮にお立ち寄りになられた。大神に祝詞を奏上し、獅子頭を激しく振り歎きを告げ、篤(あつ)く雨を祈ると、忽然と清泉土中より湧漲(ゆうちょう)した。立ち処に、里人渇(かつ)を免(まぬ)がれ、田畑隈(くま)なく潅水(かんすい)した。
そして誰からいわれるともなく、子どもたちは手に手に傘を持って雨を喜んで踊りだした。この雨乞いの状と雨を喜ぶ童子の姿は、吹田市地域無形民俗文化財の「泉殿宮神楽獅子(いづどのぐうかぐらじし)の所作となっている。
笛や太鼓に合わせて、踊り子たちが獅子頭や傘をかざして踊る中、獅子頭の若者がもう一人の肩の上に立ち、鈴や幣、あるいは剣を持って神楽を舞う、いわゆる「二階獅子」を行うのは、伊勢の太神楽の系統をひくものである。
吹田殿の廃頽の折、その荘内の祭神を合祀し毎年、吹田殿址の当宮の御旅所に神幸祭が行われ、神楽獅子も供奉していた。その後、大正から昭和にかけて、参加するものが多く、戦前までは、総勢200人以上の神楽獅子が神幸祭の渡御列に供奉し、盛況であった。しかし、さきの大戦により中断され、戦後長期にわたり行われる事はなかった。ところが、昭和45年の万国博の開催時に、復興の気運が盛り上り、関係者の並々ならぬ努力により、ようやく復興するに至った。戦前の規模には、まだまだ及ばないものの、元旦に始まり、当宮の春祭・夏祭・秋祭と吹田まつりには、活発な活動を展開している、
泉殿宮神楽獅子保存会奉納予定 |
元 旦 |
1月1日午前11時・12時 写真はこちら |
春大祭 |
5月2日午後7時〜8時半 写真はこちら
5月3日午後2時〜 渡御 写真はこちら |
吹田祭 |
平成20年7月27日(JR吹田駅前) |
夏大祭 |
8月2日・3日 午後7時〜8時半 |
秋大祭 |
10月2日・3日 午後7時〜8時半 |
予定の為、変更になる場合があります。詳細は、お問い合わせ下さい。
泉殿宮神楽獅子保存会会長 中川逸蔵氏
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